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紙テーププログラムの編集 |
紙テープ上の1文字は 穴の有無で表現され、最初は1列に5穴でした。
その後 1列に6穴、7穴、8穴のものが出来、最終的には8穴が標準になりました。
5穴で1文字を表現します。 ( 小さい穴は紙送り用 )
5穴のボドー・コード
8穴
処理:2つのデータを読んで、足した値を印刷する
1つめデータを読んで Aに保存する
2つめデータを読んで Bに保存する
読み込んだ2つのデータを足して、Cに保存する
加算結果を印刷する
終了
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これをプログラム(FORTRAN)にすると
READ(5)A
READ(5)B
C = A + B
WRITE(6)C
STOP
のようになります。
( プログラムは、わかり易いよう幾つか省略してあります )
----------------------------------------------------
このプログラムを紙テープに書き出すと
READ(5)A■READ(5)B■C=A+B■WRITE(6)C■STOP■
■は改行コードです。
紙テープには穴が並んでいるだけなので
数字・英字・記号の「穴の有無」が分かれば、文字が読めます。
しかし全文字の穴情報を覚えるのは大変なので 0〜9迄の穴情報を覚え
命令の行毎に連番を付加すると、番号から行がわかります。
READ(5)A 010
READ(5)B 020
C = A + B 030
WRITE(6)C 040
STOP 050
READ(5)A 010■READ(5)B 020■C=A+B 030■WRITE(6)C 040■STOP 050■
※改行コードの後に スペース(行送りの小穴のみ)が幾つか続くので、1行の判断は可。
FORTRAN プログラム
【 行の削除 】 削除する行番号を探し、ハサミで切ります。
削除する行の終わりを探し、ハサミで切ります。
そして、残ったテープを糊で繋ぎます。
挿入する行(黒いテープ)をを糊で繋ぎます。
その後、テープワインダーで巻取ります。
紙テーププログラムの編集
※何回か継接ぎするとテープが傷んで読込みエラーが発生するので、新しい紙テープにコピーし保管します。
8単位 紙テープ 情報交換用紙テープ 水色(赤矢印)紙巾 25.4mm
※未使用の紙テープを2巻 コレクションしています。
さん孔テープ 黒(白矢印) 直径 約22.2cm 芯の内径60mm 長さ 275m
さん孔テープ 白(赤矢印) 直径 約22.2cm 芯の内径60mm 長さ 275m
パンチカードが使用できるようになると、データ、プログラムの管理が飛躍的に良くなりました。
パンチカードは80文字/枚で、上部に英数記号が印刷されます。
その為、穴情報を見る必要が無くなりました。
パンチカードは、読込んで磁気テープ(MT)に保管します。
IBM 029 CARD
1961 UNIVAC PaperTape
NHK コンピュータ講座 フォートラン入門
昭和46年4月からNHK 教育TV(現在のEテレ)で
コンピュータ講座「フォートラン入門」が放送されました。
コンピュータは、 電電公社のオンラインサービス DEMOS FORTRAN での実習
TSS(Time Sharing System:時分割処理システム)サービス「DEMOS-E」
DEMOS(デモス) Dendenkosha Multiaccess Online System
端末は ASR-33で 入出力に紙テープが使用されました。
昭和46年4月〜9月 毎週日曜日 午後11:00〜12:00 のテキスト
昭和46年10月〜翌年3月 毎週土曜日 午後 6:00〜 7:00
(再放送) のテキスト
日立のミニコン HITAC 10 で、FORTRANのプログラムを作成しました。
HITAC 10のメモリは標準で4KBです。
しかし4KBでは16個のスイッチを利用し機械語プログラムしかできないので、メモリを8KBに増設すればFORTRANが可能です。
紙テープのIPLを読み込んで、システムを立ち上げます。
さらに FORTRANコンパイラ(紙テープ)を読み込み、やっと使用できる状態になります。
FORTRANのシステムテープの読込みに1時間以上かかりました。
(テープ読込みエラーの場合、再度 最初から読込み)
※当時の電子計算機が 3〜4億円でした。
それに対してミニコンは低価格で、 HITAC 10 は、約500万円
入出力装置はテレタイプ社 TTY端末 ASR-33
(ASR: Automatic Send-Receive)
ASR-33のキーボード・レイアウト
その後、紙テープのIPL → ROMになりました。( BIOS → UFEI )
今では、電源を入ればパソコンが動作するので楽になりました。