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IBM JX(IBM 5511)
IBM JXが発売されたので、秋のOAフェアに合わせ 自社製アプリを販売ルートに載せることになりました。
ソフトはゲームで無く、小学生2〜3年の算数アプリです。 名称はあえて「算数ぎらい」
開発言語は BASICでした。
私が基本/詳細設計をして、プログラム作成は大学の情報処理学科にアルバイトを募集
遊び要素が有り、動きのあるソフトです。(時計、量、足し算、引き算・・・)
しかし、JXが売れないのでソフトの売れ行きもNG! 教育ソフトのシリーズ化を目論んでいたのですが・・・
IBM JXは、1984年 ホームユース向けの16ビット機(Intel 8088)として登場しました。
IBMが米国市場で発売した
PCjr
をベースとして開発され、英文モードを使用することでPCjrの互換機として動作します。
IBM PCjr
FDDは5.25インチが普及していた中、3.5インチドライブが搭載されました。
使用可能なFDは 3.5インチ 2DD(720KB)で、国内では初めてでした。
OSは、IBM「日本語DOS 2.0」で、ホビー要素としてはBASICが主。
発売日 1984年10月29日
※1984年は、FM-NEW7、MZ-1500、初代X1turbo
翌年には PC-9801U、 PC-9801VF、PC-8801mkIISR、MSX2が発売
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IBM 5511 JX → 筐体は、ダークグレーと灰色の2種が有りました。
フロッピードライブは、 3.5インチFDドライブ2基が標準ですが、
オプションで 5インチFDドライブ1基もありました。
上: 5インチFDドライブ 1基
下: 標準仕様の3.5インチ(720KB)FDドライブ 2基
IBM、Appleが SONYの3.5インチFDを採用したので、SONY 3.5インチFDが標準になりました。
手元の資料では、他に 3〜4インチのFDが3種類発表
最初、FDのシャッターは手動でしたが、その後改良され自動シャッターに
初期のフロッピー SONY OM-D3310 手動シャッター
改良後: SONY OM-D3320 自動シャッターのフロッピー
Auto Shutter → 3.5インチFDの標準
JX オープニング画面
640x200 (拡張 720x512) 16色 80字 x 25行
システム構成
営業用のシール ・・・ 価格は数字を貼ります。
標準価格: 168,000円(JX1)〜373,000円(JX5) 個人ユースとしては高額
※最低ランクのJX1では使い物にならず、JX4〜が妥当
IBM JXのロゴと缶バッジ(販促用)
JXは森進一をキャラクターに据えて数億円をかけた宣伝が行われたにもかかわらず、ほとんど売れなかった。
発売から1年で2000台販売、3年後の1987年時点でも4万台しか生産されていなかった。
その理由として最も指摘されたのは、
CPUにIntel 8088を採用したことがハードとして中途半端であったという点。
これは米国のソフトを流用できるようにPCjrと同じCPUを採用したものだったが、そもそも日本国内には米国のソフトを必要とするユーザーは少数であり、大きな意味をなさなかった。
日本では
16ビットバスのIntel 8086系
を搭載したパソコンが主流になりつつある中で、
8ビットバスのIntel 8088
を搭載した本機はパソコンに詳しいマニアから敬遠され、それが口コミで広まりJXのイメージを悪くした。
また、JX対応ソフトを開発するソフトメーカーに対して日本IBMの協力姿勢が良くなかった問題も指摘された。
・・・ Netより
IBM JX
Why and How IBM ended up creating the PC
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