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8インチフロッピー S/36,S/38,AS/400 |

メインフレーム全盛時、小容量データの保管・移動用として
フロッピーが開発されました。
1971年IBMが開発し、「フレキシブル・ディスケット」・「ディスケット」(IBMの登録商標)で、一般には「フロッピーディスク」で、呼ばれました。
その後、5インチ、3.5インチとだんだん小さくなりました。
IBM Diskette 1 128Byte/SECTOR
1972年 IBM3740に IBM 33FD Diskette が登場 (データエントリーに於いてパンチカードにかわる記録媒体用)
FDは、1S: Single Sided・Single Density (片面・単密度)
1箱に 10枚入っています。
大きなラベル

IBM Diskette 2D 256 Byte/SECTOR
IBM Diskette 2Dの箱

IBM Diskette 2D 1024 Byte/SECTOR
フロッピーのフォーマットは
IBMの仕様「IBMフォーマット」が標準でしたが、
その後 CP/M, OS-9, MS-DOSとそれぞれ独自のフォーマットが出てきました。
【 フロッピーの種類 】
1S 片面単密度 約 70kB
1D 片面倍密度 約 140kB - 160kB
1DD 片面倍密度倍トラック 約 280KB - 320KB
2D 両面倍密度 約 320kB - 360kB
2DD 両面倍密度倍トラック 約 640kB - 720kB
2HD 両面高密度 約1MB - 1.2MB
2HC 両面高密度 1.21MB IBM PC/AT互換機
2ED 両面超高密度倍トラック 未フォーマット時 4.0MB
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IBM標準フォーマット FDトラック情報一覧 (FD2-256)
TRK 0 表 1〜5SEC ---> 未使用
TRK 0 表 5SEC ---> エラーマップ
TRK 0 表 6SEC ---> 未使用
TRK 0 表 7SEC ---> ボリュームラベル
ラベルID (1-4): VOL1
ボリュームID (5-10): xxxxxx
インジケータ (72): M
コード長 (76): 1
ラベルバージョン(80): W
TRK 0 表 8SEC ---> ヘッダーラベル
ラベル識別 (1-4): HDR1
拡張ラベル標識(5): M
データセット名 (6-13): xxxxxxxx
ブロック長 (23-27): 256
BOE (29-33): 01001
EOE (35-39): 74126
EOD (75-79): データによる
TRK 0 表 9〜26SEC ---> データセットラベル
TRK 0 裏 1〜26SEC ---> データセットラベル
TRK 1 〜 74 ---> データ領域
TRK 75 〜76 ---> 代替トラック
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インデックスホール: この穴を目印にしてセクタの開始位置を検出する仕組み
コレクションの8インチフロッピーをいくつか・・・ (未使用)
エンベロープも様々
3.5インチフロッピーとの比較 8インチは約20cm
小型機 IBM S/36, S/38, AS/400 で、プログラム・データの保管・移動は8インチFDでした。
S/38, AS/400では、RPG Vでプログラムを作成し
インターネットの無い時代なのでFDを持参して客先へ出向きます。
RPG ・・・ 名称から、ゲームを連想するかもしれませんが
エンドユーザー向けの簡易言語です。 → Report Program Generator
サイクルの概念と標識の理解が必須です。
(小規模オフィスに於けるコンピュータの主な活用は、報告書)
しかし RPGVから RDBを扱えるようになり本格的なプログラミングができました。
※CLプログラムは、簡単に作成できるため有効な手段です。
S/38は、ビジネス用の RDBMS:リレーショナルデータベースを初めて搭載したコンピュータ (1979年)
実装に於いて、物理ファイル・論理ファイルを定義します。
これらは、 DDS(Data Description Specifications)に従って記述
PF: 物理ファイル データが保存されているファイル
LF: 論理ファイル 物理ファイルのデータの定義する
そして、
物理ファイルを作成するのは CRTPF コマンド
論理ファイルは CRTLF コマンドを使用します。
編集は SEU(エディター)を使用
その後、AS/400、IBMiへ継続しています。
IBM S/36 ・・・ 大きな箱です。
System/36 help menu
IBM S/38 コンソール
MAPICSを一部改造したのですが、ベースは相当古いもので
ひとつのプログラムが1〜2万ステップぐらい有り
先人の知恵を垣間見ることができました。
※部品展開のサブシステム部で、客先に合わせた部品登録プログラム
※MAPICS: IBMが開発した統合生産管理システム
IBM AS/400 (Application System/400)
サイン・オン画面
IBM端末で、緑・黄色の画面を見たことがあるでしょうか?
IBM 5550シリーズ
1991年頃の開発環境 AS/400、 マルチステーション5550、 5577プリンター等

8インチFDドライブは、まだ現役です。
紋紙(もんがみ)を読み取る機械が有り
内部は PC-8801、出力は8インチFDが組み込まれています。
紋紙を数百枚読み、8インチFDに出力されます。
紋紙(もんがみ)
細長いものが、紋紙の1枚
8インチフロッピーの読み込み(約1分)
フォーマット時のヘッド動作 NEC FD-1165A
8インチフロッピーのヘッドクリーニング
PC-98関連機器
PC-9801BX2 PC-9801BX4
EPSON PC-486GR Super PC-9801DX
8インチドライブ PC-9881n
PC-9801DA 他のPC 4台は PC-DOS Windows 98 Windows XP Windows 7
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